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今回は、EXCEL、VBAプログラミングの第18回目で配列について説明をする第2回目です。
今回は、以下のことについて解説を行っています。
1)はじめに
2)ループ処理で配列要素を順番に処理する
1)はじめに
今回のサンプルシステムで取り上げている計算機システムでは動的配列を使用していますが、動的配列を説明する前に通常の配列について説明をします。動画で取り上げているサンプルとは異なりますが、以下のサンプルプログラムを例に配列を説明します。
Sub 配列()
Dim i As Integer
Dim 記録配列(2) As String
記録配列(0)=”10”
記録配列(1)= ”20”
記録配列(2)= ”30”
For i = 0 To 2
msgbox 記録配列(i)
Next i
End sub
上から順にポイントを解説していきます。
Dim 記録配列(2) As String
の部分ですが、記録配列()という表現で文字型の配列を宣言しています。
As Stringの部分で、変数の型を文字型として宣言しています。
また、記録配列(2)によって、記録配列(0), 記録配列(1), 記録配列(2)という3つの変数を定義したことになります。添え字部分は常に0から始まることに注意してください。つまり、配列は()で記載した数に応じた変数が複数定義されます。
もし配列を使用しない場合には例えば
Dim 記録配列A As String
Dim 記録配列B As String
Dim 記録配列C As String
と定義しても構いません。しかし、その場合には変数の要素数だけ変数を定義しなくてはなりませんので、例えば100個の変数を定義したい場合には大変です。そのような場合でも、配列でしたら1行で定義できるわけです。ちなみに配列の場合には
Dim 記録配列(99) As String
と定義します。
繰返しになりますが、配列の添え字は0からスタートしますので、
記録配列(99)
で「0」~「99」の100個の要素を定義したことになります。
2)ループ処理で配列要素を順番に処理する
以下の部分ですが、For~Nextを使って繰り返し処理を行っています。
For i = 0 To 2
msgbox 記録配列(i)
Next i
For i = 0 To 2
で iが「0」~「2」まで3回、「Next i」までの部分をループします。最初の1回目の処理の際にはi = 0となっているので、
msgbox 記録配列(i)
の部分は
msgbox 記録配列(0)
となります。
Msgboxはダイアログボックスを表示する処理となりますが、ダイアログボックスに表示されるメッセージが「記録配列(0)」の内容になります。「記録配列(0)」には前段で
記録配列(0)=”10”
にて、「10」という文字列が入力されています。従いまして、ダイアログボックスに表示されるメッセージは「10」となります。
記録配列(0)=”10”
の「”10”」と表示されているのは、「10」という文字列を記録配列(0)に代入するためです。
これは記録配列(0)が
Dim 記録配列(2) As String
にて文字列として定義されているからです。ちなみに「10」を数値として扱う場合には
記録配列(0)=10
と記載し、「”」は不要です。
For i = 0 To 2の2ループ目はi = 1となっていますので、
msgbox 記録配列(i)
にて記録配列(1)の値である「20」が表示されます。
同様にして、3ループ目はi = 2となりますので、
msgbox 記録配列(i)
にて記録配列(2)の値である「30」が表示されます。
配列を使うと上記のようにループ処理内で順に変数の値を処理できることは非常に便利です。
配列を使うと複数の要素を定義できるからといって全く関係のない変数を配列で定義するのではなく、今回のように同じ用途に使用される変数が複数個必要な場合などに使用すると便利かと思います。
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